がんの遺伝子検査をすることで、
効果のある治療法を探し出そうという
プレシジョン・メディシン
の動きが活発になってきています。
国立がん研究センター 中央病院では、
この遺伝子検査に参加してくれる
がん患者さんを絶賛募集中です。
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2018/0403_2/index.html
条件は、
・年齢が16歳以上である。
・全身状態が良好である。
・病理学的診断によって悪性固形腫瘍と診断されている。
・治癒切除不能または再発の病変を有する
(1)または(2)の腫瘍。
(1)標準治療がない、標準治療が終了している、
もしくは終了が見込まれる固形がん
(2)原発不明がん
だそうです。
治癒切除不能な「がん」があるのに、
「全身状態が良好な人」なんているのか
疑問ですが、
発生部位に縛られるのではなく、
遺伝子変異ごとに、
あなたに合った、抗がん剤がみつかる
可能性があります。
ただ、先日の日本臨床腫瘍学会でも
これは、問題提起されていたのですが、
もうメインストリームが、
抗がん剤から、免疫治療に
移行しつつあることと、
遺伝子変異がみつかっても、
それに効果のある薬剤が限られ、
効果も限定されるということ、
なので、遺伝子検査による
がん治療は、現在は限定的なのでは?
とのことでした。
とはいえ、医療における遺伝子検査は、
ますます重要になってくることは
間違いありません。